先日、友達が和歌山でカレー屋をやりたいと言ってきました。
若い奴なんですが、すごくいい奴なので、では、一肌脱いでやろうかなと思って、カレーを作ることにしました。
俺のブログ、長げーよ!と言われるので、前置きは、3行で。
さて、俺のカレーは、友だちのバーでも、たまーに出したりして、すごく評判がいいのです。
よく、レシピを教えろと言われるので、後で書きますね。
ところで、和歌山でカレーをやるのか、和歌山のカレーをやるのか、カウンセラーのくせに、普段は、人の話をちゃんと聞かないので、実はよくわからなかったのですが、まあいいやと。
でも、和歌山のカレーって何だろう???
和歌山は仕事で行きましたが、一度行きたかった川久ホテルに度肝を抜かれたくらいしか思い出がありません。
考えていても仕方ないので、和歌山県に電話して聞いてみることにしました。
「もしもし、和歌山さんですか?私はライターです。今回、和歌山の食材を探していますが、和歌山の特産品はなんでしょう?」
これ、本当に掛けました。観光課の方が、とても親切にいろいろ教えてくれました。でも結局、カレーに結びつく、ピンと来るものがないんです・・・。
「別にこれと言ってねえ、どこでもあるものを和歌山で作っているだけですねえ・・・」な、答え。
「何でもいいや、和歌山って言うくらいだから、山があるんでしょう!山にあるもので、ここにしかないものが、あるんじゃないですか???」
「山ですか(笑)、山は多いですよ。そうだ、天台烏薬(てんだいうやく)があります」
3回聞き直しました。天台烏薬とはなんでしょう?
この前の河原決明に通ずる何かがありますね。
観光課の方曰く、秦の始皇帝が不老不死の妙薬を探していて、それを和歌山の新宮で見つけたんですよ。
さて、天台烏薬を売っているところは、熊野でした。
しかし、なんと突っ込み所満載な話でしょう(笑)
書いてて、そう思います。
さて、行動の早い俺は、すぐに天台烏薬なるお茶を熊野から取り寄せました。
この天台烏薬、発売元が効能を載せていますが、すごいですよ。
抜粋して書きます。
肺がん細胞が動物実験で消滅した。
健胃整腸作用、鎮痛作用、冷えが原因の腹痛、胃痛。
高血圧、狭心症、心臓病、腎臓病、アルツハイマー、糖尿病。
中国漢方の「烏薬湯」に比べて、新宮産の天台烏薬は、身体の悪い物を取り除く効力は3倍。抗酸化作用が極めて強い。
最後の、「抗酸化作用がきわめて強い」というのが、そもそもの効能なのでしょう。
これは、活性酸素を退治するということでしょうが、それは、お茶にして飲んでみると、そうだろうなと、よくわかります。
活性酸素が老化やがんなどを引き起こすと言われていますから、抗酸化作用があれば、少なくとも、身体にいいことは間違いないでしょう。
なかは、写真のようなティーバッグです。一つ破ってみました。
味は、この前の河原決明の方が全然美味しいですが、琵琶茶とか柿茶みたいな、「木の葉っぱ」な味です。
なにしろ天台烏薬ですからね!名は体を表している味ですが、お茶好きなら、全然いけます。
カレーに入れるのはどうだろうと思いましたが、強烈な味も香りもないので、大丈夫そうです。
と言うか、天台烏薬は「くろもじ」という雑木の仲間で、少しハッカやユーカリのような香りがあるので、カレーにはぴったりです。
「天台烏薬カレー」なんて、いいですよねー!
味の想像がつかない、この神秘的響き!
俺は気に入ったなあ!
そして、俺はちゃんと天台烏薬カレーを作ったのでした。
さてさて、またもや長くなってきたので、カレーのレシピは単独で書きます。
友だちの一言から、またもや面白いものに出会ったというお話でした。
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